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2021.07.09 08:00

小社会 避難開始

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 気象庁が6月から大雨の新しい速報を出すようになった。「顕著な大雨に関する気象情報」。名称からは既存の速報との違いが分かりにくく、迫力にも欠けるが、防災上の意味合いは大きい。

 「線状降水帯」の発生を知らせる速報だからだ。発達した積乱雲が次々に形成されて線状に並び、大雨をもたらす。3年前の西日本豪雨など全国で頻発する災害も、多くがこれに起因するとみられている。

 ただし気象庁は「住民が避難を始めるトリガー(引き金)としては遅い」。発表するのは線状降水帯の予測ではなく、あくまで発生した事実。発表時点では既に危険が差し迫り、災害が起きている恐れがある。

 将来的には予測も目指すようだが、避難を判断する上で過度の依存は禁物だ。そもそも水害は線状降水帯が発生しなくても起きる。西日本豪雨の岡山県倉敷市真備町がそうだった。降水帯の影響を受けた他県に比べ雨量は少なかったが、水はけの悪い地形が災いし、川が決壊した。

 「洪水は雨の量だけではなく、降った地域の特性によって決まる」(坪木和久著「激甚気象はなぜ起こる」)。災害発生のかたちは地域によってさまざまだ。静岡県熱海市の土石流災害では人工の盛り土の危険性も問われている。

 梅雨末期。新しい速報は早くも沖縄や鳥取、島根などに出された。地域の地形や地質などを改めて把握しておきたい。遅れず避難を開始する判断材料になる。


7月9日のこよみ。
旧暦の5月30日に当たります。つちのえ うま 四緑 仏滅。
日の出は5時03分、日の入りは19時19分。
月の出は3時58分、月の入りは18時53分、月齢は28.7です。
潮は大潮で、満潮は高知港標準で4時51分、潮位175センチと、18時33分、潮位177センチです。
干潮は11時43分、潮位22センチと、23時58分、潮位102センチです。

7月10日のこよみ。
旧暦の6月1日に当たります。つちのと ひつじ 五黄 赤口。
日の出は5時04分、日の入りは19時19分。
月の出は4時50分、月の入りは19時43分、月齢は0.1です。
潮は大潮で、満潮は高知港標準で5時27分、潮位179センチと、19時07分、潮位180センチです。
干潮は12時19分、潮位17センチです。

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