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2021.05.23 08:20

[県体2021] アーチェリー女子 特別支援校からの挑戦 若松(高知大付)初の70メートル2位

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女子個人で2位に入った若松双葉(春野アーチェリー場=山下正晃撮影)

<県体 アーチェリー女子>22日

「自分なりにうまくできた」
 高知大付属特別支援学校高等部2年の若松が、70メートルの距離の公式戦初挑戦で個人2位と健闘した。高体連アーチェリー専門部によると、特別支援学校からの県体挑戦は近年、例がない。「70メートルの的に届くようになって、自分なりにはうまくできた。体力をつけて、もっともっと当たるようにしていきたい」と、今後に意欲を見せた。

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 若松には、知的障害を伴う自閉症がある。中学2年の冬、県障害者スポーツセンターでの親子体験教室に母親の勧めで参加。アーチェリーと出合った。

 弓は思っていたより重く大変だったが、的に当たると「よしっ」と手応えを感じた。この時からずっと指導している県アーチェリー協会事務局長の藤沢誉文さん(高知国際中高教諭)は、「初めてと思えないほどよく当たっていた」と振り返る。

 アーチェリーでは軽い弓で短い距離を射ることから始めて、より重い弓を操る筋力が身に付くに従って距離を延ばしていく。

 若松は県内愛好者による「アーチェリーサークルKOCHI」で腕を磨いて順調に距離を延ばし、高校生になった昨年から県内の大会に出場。20、30、50メートルの距離で上位入賞を果たしてきた。現在は自主練習も含めて毎週2日、弓を引いている。

 弓を引く時は「先生に教わったフォームを再現することにだけ集中する」という若松。「何本も打った矢が(的の同じ場所に)まとまった時がうれしい」と話す。

 藤沢さんによると迷いがなく、思い切りの良さが持ち味。力みなく自然な動きで弓を引ける強みがあるという。

 「まだ重い70メートル用の弓にも慣れてない中、よく当たっていた。初めてでは上出来。この先も全国大会出場を目指して、挑戦させたい」(藤沢さん)と、手応えを口にした。(細川喜弘)

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