2021.05.05 08:55
〈こどもの日SP〉F1、サーフィン、バイク 高知の空に個性派フラフはためく
香南市野市町西野にはためくのは「音速の貴公子」と呼ばれたF1ドライバー、故アイルトン・セナのフラフ。黄金期を築いたマクラーレン・ホンダのマシンを駆り、桃太郎がチェッカーフラッグを振るう、遊び心豊かなデザインだ。
注文した笹岡誠さん(37)は、長男(1)に「成那(せな)」と名付けるほどの大ファン。「世界に一つだけのフラフで、息子の一生の思い出に」と特注した。背景もセナの母国、ブラジル国旗のカラーにするこだわりだ。
「勝ちにこだわる執着、本気でレースに臨む姿が大好き。見た目もカッコいい」と笹岡さん。お子さんもいずれレーサーに? 「いえ、元気に育ってくれたらそれが一番」。そう言って目を細めた。
俊彦さんの母、泰世さん(60)によると、俊彦さんの時は伝統の「コイ抱き」だったが、俊彦さんは「自分の子にはサーフィン」と決めていたそう。4月24日に揚げて以降、近所の注目の的で、カメラに収める人もちらほらいるのだとか。
デザインは違っても、たくましく勇ましい今昔のヒーローを描いているのは同じ。英雄にあやかってわが子の健やかな成長を願う親心は、いつの時代も変わらない。(小笠原舞香、横田宰成)