2018.12.12 11:50
高知でヘアドネーションやってみた!当日の流れや条件を紹介
「ヘアドネーション」という言葉をご存知でしょうか。
ヘアドネーション(寄付)とは、病気の治療による副作用や、病気が原因で髪の毛を失ったためにメディカルウィッグ(かつら)を必要とする人々に、ウィッグの原料となる毛髪を間接的に提供すること。自分が切った髪を活動団体へ送れば、寄付できる仕組みです。
国内では、 NPO法人 Japan Hair Donation & Charity (JHD&C) 通称ジャーダックがヘアドネーションの中心となっており、髪のドネーションや募金をつのり、18歳以下の子どもたちに完全無償で提供しています。
今回、本社の社員がドネーションするということで、その様子を取材してきました!
取材に協力してもらったのは、高知市薊野にあるヘアサロン「O-PARTS hair collection(オーパーツヘアーコレクション)」。
ドネーションのためのカットは、普段行きつけのサロンでも、自分で切ってもOK。サロンには事前に伝えておくとスムーズです。全国にジャーダックの賛同サロンがあるので、はじめてドネーションする方はお近くのサロンを探すのもおすすめです。
*高知県の賛同サロン一覧はこちらから
ドネーションするための条件は、
・カラーやパーマをしていてもOK
・提供する部分の長さが31cm以上の長さであればOK
・完全に乾いた状態である
というもの。
31cmの髪の毛で、長さ15cm程度のボブスタイルのウィッグがなんとか仕上がる長さだそう。また、20~30人分の髪でようやく1つのウィッグが形になるということで、思った以上に髪の毛が必要とされているようです。
さっそく当日の流れを見てみましょう。
まずは髪の状態をチェックし、どのくらいの長さをカットするか相談。ドネーションのために3年半伸ばしたという体験者。今回は45cm分の髪をカットすることになりました。
髪の毛をある程度まとめた状態で送るため、小分けにしていきます。
「伸びましたねえ~」「寄付するためになんとか伸ばしました…人の為だと思うと頑張れますね」とおしゃべりしている間にもサクサク作業をすすめる美容師さん。髪の毛を6つのブロックに分けて、いよいよカット。
髪の毛を真横からザックリ…!
ゴムの根元からザクザク切っていくので、直後は「ざんばらスタイル」ですが、後でプロの手腕でしっかり綺麗に整えてくれるのでご安心を。
収穫した髪がこちら。45cmの6つの束を1つにまとめています。
髪の毛を袋に入れて、完了。持ち帰り用の袋は持参するとベターですね。このまま家に持ち帰って、大阪にあるジャーダックの事務所までレターパックなどでご自身で郵送を。送料は送る側の負担になりますので、ご注意ください。
住所や送り方の詳細はこちらから。
この後、事務所に届いた髪をスタッフの方が手作業で仕分けやチェックを行い、専門工場への出荷、検品、ウィッグメーカーへの発送、できあがったウィッグの受け取りなど細かい工程を経て、ウィッグを待つ人たちに発送されます。
ヘアドネーションの流れがイメージできたでしょうか。 捨ててしまえばごみになる髪の毛も、見えない誰かの手に届くことで、生きる楽しみや希望になることも。体験者は「ヘアドネーションという選択肢があることを多くの人に知ってほしい」と話していました。