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2021.08.22 08:35

静寂の繁華街に雨音 高知・南国・香南市また時短 新型コロナ非常事態

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雨が降る中、明かりが消えた夜の街(高知市追手筋1丁目)

雨が降る中、明かりが消えた夜の街(高知市追手筋1丁目)

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、県が高知、南国、香南の3市の飲食店などに要請した営業時間短縮が21日に始まった。午後8時以降、夜の繁華街は暗く静まり返り、雨音が寂しく響いた。

 県内の時短要請は昨春、年末年始、今年5~6月に続き4度目。県はコロナ対応ステージを「非常事態」に引き上げ、9月3日までの時短要請に加え、不要不急の外出や同居家族以外との会食の自粛を求めている。

 高知市のひろめ市場は、午後6時50分に酒類がオーダーストップに。7時に提供終了の館内放送が流れ、客がぽつりぽつり、物足りなさそうに席を立ち始めた。

 県外の友人を誘って訪れた20代男性は「1週間前なら長く楽しんでもらえたのに。でも今の感染状況じゃ仕方ないですね」。

 市場内の居酒屋店主(68)は「昨春からお客さんが戻らず、ずっともうかってない。時短の繰り返しではなく、感染が収束しないと解決しない」とこぼしながら、8時前にシャッターを下ろした。

 南国、香南両市もネオンはまばらで、休業を知らせる張り紙も目立った。

 南国市で居酒屋を営む女性(59)は「5時に店を開けて、もう片付けないと…。時短は覚悟しちょったけど、もう疲れた」とぽつり。

 一方、高知市では深夜まで営業する居酒屋も。40代の男性経営者は「今回は『非常事態』なので悩んだ」としつつ、「自分も従業員も生きるための判断。行政の支援は焼け石に水だ」と、複雑な心境を吐露した。

 県は時短要請に応じた事業者に対し、売り上げに応じて1店舗当たり1日2万5千~7万5千円、大企業には最大20万円の協力金を支払う。(本紙取材班)

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