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2019.05.21 08:27

【地震新聞】漁業者の津波対策は 基本行動の浸透課題

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漁港に係留中の漁船。この状態で地震が発生すれば、漁業者は陸上の避難場所に向かうのがマニュアルだ(宿毛市片島)

陸上、係留中→避難場所 操業中→沖合
 5月に入って日向灘を震源とする地震が相次いでいる。10日にマグニチュード(M)6・3の地震が起き、11日には宿毛市で最大震度4を観測。10日の地震では津波に至らなかったものの、気象庁は若干の海面変動があり得るという津波予報を出した。今後30年以内に南海トラフ地震が起こる確率が70~80%と高まる中、漁業者の津波対策について考える。
 
 11日午前9時ごろ、宿毛市のサンゴ漁師の男性(36)が、足摺岬の沖約5キロの海域でいつも通り網を潮に流していると、突然、携帯電話が鳴った。
 
 「地震。震度4やって」
 
 陸にいる妻からだった。同市では前日朝にも震度3の地震があったばかり。男性は「南海トラフ地震につながる心配もあるし、いい気持ちはせんかった」。
 
 男性がいた海域で潮位に変化はなく、妻からも「津波の心配はない」という気象庁発表の新しい情報が入った。ほっと胸をなで下ろしたが、南海トラフ地震が起きた時、この日と同じように海上にいたら…。
 
 操業中は沖に避難すれば自分の身は守れると考えている。それでも、「家族の元にいち早く行きたい気持ちもあるし、実際に起きてみんことには分からん」と不安げに話す。
 
 ■新システム導入へ
 沖合で操業する漁師は、津波に関する情報をどうやって入手するのか。
 …

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