光みつけた第4部 薬物依存症者の家族(4)「突き放しなさい」

カット・ヤスヨシ　２０１０年夏。アヤさんは初めて参加した薬物依存症者の家族会で、こう言われた。　「世話を焼けば焼くほど家族に頼り、薬物を続ける。突き放しなさい。面会も差し入れもしない。手紙も書かない。...

光みつけた第4部 薬物依存症者の家族(5)「待っています」

カット・ヤスヨシ　アヤさんに縁切りを告げられた内縁の夫は、今度はアヤさんの母を頼った。当初は「頼まれると断れん」と身元引受人になっていた母も、アヤさんの説得で「突き放す支援」に切り替えた。　ずっと夫の...

光みつけた第5部 アダルトチルドレン(1) 「しんどい」って、何？

カット・ヤスヨシ　みーこさんは精神医療の看護師。現在は「専門看護師」の資格取得を目指し、大学院で学んでいる。　高校１年生の時に、クラス担任に問いかけられた言葉を、今も覚えている。　「しんどいことが、あ...

光みつけた第5部 アダルトチルドレン(2)努力が足りないから

カット・山本おさむ　みーこさんの父はギャンブル依存だった。休日の朝には子どもを公園に残したまま、夕方までパチンコに興じることもあった。　祖父は厳格で、仕事が生きがい。小中高時代は成績が良く、運動もでき...

光みつけた第5部 アダルトチルドレン(3)友達と先生に、恵まれた

カット・ゆい　「しんどいことが、あるんじゃない？」　　高校のクラス担任のそんな声掛けで、みーこさんに小さな気付きが生まれた。「家のことを話してみよう」　友人は、親身になって耳を傾けてくれた。　「教室や...

光みつけた第5部 アダルトチルドレン(4)周囲の不幸、私のせい

カット・ヤスヨシ　みーこさんがアダルトチルドレン（ＡＣ）という言葉を知ったのは、看護師国家試験の模試の答え合わせの時。解答集の片隅にあったコラムで、新しい概念として紹介されていた。　依存症や児童虐待な...

光みつけた第5部 アダルトチルドレン(5)居場所ないなら、つくろう

カット・山本おさむ　アダルトチルドレン（ＡＣ）は医学的な診断名ではなく、自己認識の概念。生きづらさへの自己防衛が、依存や、うつといった症状として現れやすいとされる。ただ他人の目には、充実した毎日を送っ...

光みつけた第5部 アダルトチルドレン(6＝終)一つずつ、取り戻す

カット・ゆい　みーこさんと女性は２０１８年４月に、アダルトチルドレン（ＡＣ）の自助グループ「ベイビーステップ高知」を立ち上げた。２人だけの会だが、大きな一歩だった。　活動は、自身の体験の言いっ放し、聞...