2024.05.10 08:58
被災地輪島、遠い復旧 地震4カ月 高知新聞記者が現地を再び歩く―能登が問う高知の今
横倒しになったビル。その脇を車と歩行者が通る(石川県輪島市河井町)
朝市周辺 変わらぬ景色
倒れたままのビルが、復旧の進まない今を映すように、通りの一部をふさいでいた。
元日の能登半島地震で、震度7の揺れと液状化に襲われた輪島市。火災が起きた輪島朝市の300メートル先では、漆器会社の入った7階建てビルが倒れた。隣に立つ居酒屋兼住宅を押しつぶし、女性2人が帰らぬ人となった。
本紙記者が1月に続いて訪れた4月25日、辺りは静かだった。ビルと路面のわずかな隙間に、かつて家だった建材の破片が見える。…