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2024.05.09 05:00

小社会 ピーマン

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 子どもが苦手な野菜といえば、いまも昔もピーマンが挙げられるだろう。小欄も、あの独特の苦みやにおいに悩まされた記憶がある。

 一昨日の本紙にその苦みが「卵で解決できるかもしれない」との記事が載った。マヨネーズなどでおなじみのキユーピーが突き止めたという。日々の食卓でも参考になりそうだ。

 よく知られるようにピーマンはビタミンCなどの栄養に富む。手元の栄養事典によると、においの成分ピラジンには血液をさらさらにする効果もあるのだとか。高知県は出荷量が全国3位の一大産地でもある。一層の消費拡大につながってくれればありがたい。

 もっとも成長とともに好きになり、大人になったと感じられるのがピーマン。いまでは品種改良が進み、そもそも昔に比べて苦みが少なくなっているそうだ。子どもにとっては少し苦いくらいの野菜であり続けてほしい気もする。

 ピーマンがおいしいと感じられるようになったら、仲間のシシトウだっていけるだろう。こちらは本県が出荷量で全国トップを誇り、全体の4割近くを占める。食感が良い上に味もしみやすい。全国にお薦めしたい食材だ。

 家庭菜園でもピーマンは人気があり、わが家も毎夏、作っている。痛感するのが「手軽に栽培できるが、手間も品質に反映する」(竹下大学著「野菜と果物 すごい品種図鑑」)。いつもピーマンがある夏へ。ことしは卵を使って料理をしてみるか。

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