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2024.05.04 08:45

無花粉スギ、虫に強いマツ、高収量ミツマタ……緑のエリート成長中 香美市の四国増殖保存園 高知県

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高知で開発された無花粉スギの新品種「西育不稔」(写真はいずれも香美市土佐山田町楠目)

高知で開発された無花粉スギの新品種「西育不稔」(写真はいずれも香美市土佐山田町楠目)

 きょう4日は「みどりの日」。県内で山の緑に親しむのはたやすいけれど、香美市内にはそんじょそこらにない緑がある。無花粉のスギ、虫に負けないマツ、皮が多めに採れるミツマタ…。人間社会のニーズに合わせ進化しようと、選び抜かれたエリートの木々がひっそり、すくすく育っている。

通常の1.5倍成長が早いというスギの「特定母樹」エリア

通常の1.5倍成長が早いというスギの「特定母樹」エリア

 訪ねたのは森林総合研究所林木育種センターの研究拠点の一つ、関西育種場四国増殖保存園(同市土佐山田町楠目)。国道195号そばの6・7ヘクタールの敷地で、四国の気候に合った品種の開発に取り組んでいる。

 「今一番ホットなのはこのエリア。できたてほやほやの無花粉スギです」。同園の山口秀太郎管理係長(42)が案内してくれた。

7月に虫を人工的に付け、生き残りを試されるマツ

7月に虫を人工的に付け、生き残りを試されるマツ

 敷地の一角で、高さ50センチほどのスギ数本がふわりと葉を茂らせていた。1月に同園で開発されたばかりの新品種「西育不稔(にしいくふねん)1~3号」だ。花粉を全く出さないという。

 無花粉スギの品種は、…

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