「ルルとララ」などの絵ずらり　高知市で作品展

2024.05.02 05:00

「ルルとララ」などの絵ずらり　高知市で作品展

高知新聞社

「なんでも魔女商会」などの原画が並ぶ作品展（高知市の県立文学館）

　子(こ)どもたちに人気(にんき)の「なんでも魔女(まじょ)商会(しょうかい)」シリーズなどを手(て)がける児童(じどう)文学(ぶんがく)作家(さっか)、あんびるやすこさんの作品(さくひん)展(てん)が、高知(こうち)市(し)丸ノ内(まるのうち)１丁目(ちょうめ)の県立(けんりつ)文学館(ぶんがくかん)で開(ひら)かれています。児童書(じどうしょ)の原画(げんが)など約(やく)２００点(てん)が並(なら)び、かわいらしいキャラクターやみずみずしい色彩(しきさい)が生(う)まれる過程(かてい)をたどることができます。

　あんびるさんは、テレビアニメの美術(びじゅつ)設定(せってい)の仕事(しごと)を経(へ)て絵本(えほん)、児童書(じどうしょ)の創作(そうさく)を始(はじ)めました。洋服(ようふく)リフォーム店(てん)を営(いとな)む魔女(まじょ)シルクと人間(にんげん)の少女(しょうじょ)ナナの交流(こうりゅう)をえがく「なんでも魔女(まじょ)商会(しょうかい)」（２００３年(ねん)～）や、森(もり)の中(なか)のお菓子屋(かしや)さんが舞台(ぶたい)の「ルルとララ」（２００５年(ねん)～）などの児童書(じどうしょ)が小学生(しょうがくせい)を中心(ちゅうしん)に広(ひろ)く読(よ)まれています。

　企画展(きかくてん)では、１９９０年代(ねんだい)に手(て)がけた絵本(えほん)「こじまのもり」といった初期(しょき)作品(さくひん)から近作(きんさく)「ムーンヒルズ魔法(まほう)宝石(ほうせき)店(てん)」（２０１８年(ねん)～）まで、あんびるさんの歩(あゆ)みを原画(げんが)やラフ画(が)で追(お)うことができます。

　色(いろ)鮮(あざ)やかな原画(げんが)は、ペンで輪(りん)かくを引(ひ)き、水(みず)に溶(と)かした水性(すいせい)クレヨンの色(いろ)を混(ま)ぜてぬる手法(しゅほう)でえがかれています。人物(じんぶつ)の洋服(ようふく)の模様(もよう)や髪(かみ)の毛(け)を丁(てい)ねいにかき込(こ)み、色(いろ)の濃淡(のうたん)をたくみに表現(ひょうげん)して、魅力(みりょく)的(てき)なキャラクターを作(つく)り込(こ)んでいることが見(み)て取(と)れます。作品(さくひん)展(てん)は、６月(がつ)１６日(にち)まで。

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