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2024.04.18 15:14

【東京ウオッチ】異文化との感性の交流、豊かに味わう~帝国ホテル東京で「トルコフェア」 いまのTokyoをつかむイベント情報(20日~28日)

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 帝国ホテル東京の「トルコフェア」で提供されている「チョバン・サラダ」(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント


 【20日(土)】


 ▽「帝国ホテル東京『トルコフェア』」(~30日、千代田区)


 トルコと日本の外交樹立100周年を記念し、内幸町の帝国ホテル東京でトルコ料理のフェアが開かれている。


 1964年の東京五輪を機に海外への関心が高まり、翌年から「食を通じた国際社会や文化の理解」を深めるフードフェアを始めた。これまでに20以上の国・地域の食を100回以上紹介。トルコ料理は初となる。


 3人の同国大使館招聘シェフの監修レシピを基に、ホテル調理部課長でシェフの紀野安彦さんらが約20のメニューを作りあげた。忙しい羊飼いが仕事の合間の調理を簡単にするため考えたといわれる「チョバン・サラダ」、ラム肉とナスのシチュー「ヒュンキャル・ベーンディ」などはアジアと欧州の風味が混じり合う。トルコにも伝わる旧約聖書の物語「ノアの箱舟」を基にした「アシューレ」は、ひよこ豆などを砂糖で煮た日本人に親しみやすいスイーツ。


 「宮廷料理のようなメニューではなく、現地の文化が伝わる家庭料理を提供することでトルコの食の豊かさを知ってもらいたかった」と紀野さん。「トルコ人シェフたちとの感性の交流から生まれた。味わう方々にも東西の交差点である同国の歴史や社会を感じてもらいたい」。老舗ホテルで異文化の奥深さを体験したい。



 ○そのほかのお薦めイベント


 【20日(土)】


 ▽「没後120年 エミール・ガレ展 奇想のガラス作家」(~6月9日、渋谷区立松濤美術館)


 フランスを代表するガラス作家エミール・ガレの創作の軌跡をたどる展覧会が、渋谷で開催されている。


 欧州の19世紀末の装飾芸術運動「アール・ヌーヴォー」の工芸家として今も高い人気を誇るが、植物学者などとしても活躍した多面性を追求。展示機会が少なかった国内の個人コレクター所蔵作品を中心に初期から晩年の作品を紹介している。


 3章構成で、第1章では「月型小物入れ」などの中世やルネサンス、ロココ美術様式から着想を得た初期作から、日本や中国の文化から影響を受けた「装飾扇(キク、チョウ)」を展示。第2章では、植物や昆虫を表現した作品が芸術品として認識される過程を紹介。駐フランス日本人官吏との交流で得た植物の知見も随所に見られる。第3章では、アール・ヌーヴォーの特徴が色濃いガラス作品と共に、晩年の歩みを伝える。


 学芸員の野城今日子さんは「国内にある貴重な作品がこれだけ集まる機会はめったにない。今回そろえた小品の中に技巧の繊細さが表れている。東洋や日本の自然、生き物へのガレのまなざしを感じてほしい」。前期展示は5月6日まで。同8日からの後期は一部作品入れ替えあり。


 ▽「メゾン クリスチャン ディオール フローラル フレグランス 限定エディション」(渋谷区・ハウス オブ ディオール ビューティー表参道など)


 「メゾン クリスチャン ディオール」が2024年春夏に向けた限定フレグランスを、表参道などで発売した。


 「ジャスミン デ ザンジュ」「サクラ」「グリ ディオール」「ラッキー」と名付けられた四つのフローラルフレグランス。現代アーティストのピエトロ・ルッフォさんが描いたチョウと花々「バタフライ アラウンド ザ ワールド」のプリントを施したパッケージを用意。それぞれの香りに合わせて色違いで展開している。花々の匂いと共に物語のような春の世界を満喫したい。


 【22日(月)】


 ▽「特別公演『ガザ・パレスチナへの詩と歌』~第二のナクバに対して~」(19時30分、新宿区・音楽と珈琲 ひかりのうま)


 大田美和さんら国内外の詩人約10人がパレスチナを思う自作の詩を朗読、アーティスト3人が演奏を披露するイベントが、大久保で行われる。


 地球で生きる私たちがお互いを尊重し、幸せに生きていくことを願い、国際マザーアース・デーに合わせて開催される。


 【28日(日)】


 ▽「親子で楽しむGWファミリー公演 はじめての『白鳥の湖』~楽しいお話と第3幕~」(~29日、両日12時開演、台東区・東京文化会館)


 チャイコフスキーの音楽で有名な古典バレエの名作「白鳥の湖」を親子で楽しめる公演が、上野で行われる。


 1877年にロシアで初演以来、世界中でさまざまなバージョンが上演されているが、今回披露するのはドラマチックな演出のブルメイステル版。悪魔ロットバルトの呪いで白鳥に姿を変えられた娘オデットとジークフリート王子の恋物語を、最大の見せ場である第3幕を中心に短縮。出演者の一人による語り付きで、子どもやバレエ初観賞の大人にも分かりやすく紹介する。衣装やセットは本格的だ。


 第3幕では、花嫁候補を選ぶお城の舞踏会で、ロットバルトに連れられた娘オディール(黒鳥)に、オデットを思う王子が誘惑されてしまう。人の心の弱さや強さを感じさせる踊りの表現は見どころ。


 初主演を務める東京バレエ団の榊優美枝さんは「バレエ団の自慢のレパートリーで大好きな作品。短くても充実した本格的バレエを気軽に楽しんでもらえたらうれしい」と話した。

(c)KYODONEWS

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