千代像すっきり　高知商工会議所女性会が清掃

2024.03.29 08:40

千代像すっきり　高知商工会議所女性会が清掃

高知新聞社

千代像や台座を磨く高知商工会議所女性会メンバーら（高知市丸ノ内１丁目）

　春の観光シーズンに合わせて高知商工会議所女性会が２８日、高知城杉の段にある山内一豊の妻、千代の銅像を清掃した。

　千代は嫁入りの持参金で馬を買い、夫の出世のきっかけをつくったなどの逸話がある。同会の前身に当たる同商議所婦人会が「土佐夫人の代表」として後世に伝えようと寄付を集め、１９６５年に像を建立した。

　この日は約２０人が、たわしやデッキブラシで像の台座や近くの石碑をゴシゴシ。こびりついた茶色の汚れを落とすと、すっきり見違えるようになった。高所作業車に乗り、像の頭を磨いた清野君恵さん（４５）は「千代は偉大な先輩。これからも仕事にまい進するぞという気持ちを込めました」と晴れやかに話した。

　会長の北村和代さん（７１）は「観光客に気持ちよく見ていただけると思う。一豊や板垣退助だけでなく、千代の功績も知ってほしい」と話していた。　（二瓶満瑠）

高知のニュース高知市観光寄付・寄贈・ボランティア