高知市久重地区の山を地元高校生らが整備　「地域つなぐ場に」

2024.03.19 05:00

高知市久重地区の山を地元高校生らが整備　「地域つなぐ場に」

高知新聞社

久重地区の高校生たちが整備した公園「ひだまりの丘」。住民たちが記念イベントを楽しんだ（高知市久礼野）

　高知(こうち)市(し)久(きゅう)重(じゅう)地区(ちく)（久(く)礼(れ)野(の)、重倉(しげくら)）の山頂(さんちょう)に地元(じもと)の高校生(こうこうせい)たちが整備(せいび)していた公園(こうえん)が完成(かんせい)しました。生徒(せいと)たちは「地域(ちいき)の人(ひと)たちをつなぐ場所(ばしょ)にしたい」と話(はな)し、１０日(か)に完成(かんせい)記念(きねん)の「こどもまつり」を開(ひら)きました。住民(じゅうみん)ら約(やく)９０人(にん)が集(あつ)まり、きこり体験(たいけん)や工作(こうさく)などを楽(たの)しみました。

　久(きゅう)重(じゅう)地区(ちく)では２０１８年(ねん)、ホタルの保全(ほぜん)活動(かつどう)などを通(つう)じて地域(ちいき)づくりに貢献(こうけん)する小(しょう)中学生(ちゅうがくせい)のグループが発足(ほっそく)。高校生(こうこうせい)になったメンバーが「若者(わかもの)として活動(かつどう)を継続(けいぞく)したい」と、昨年(さくねん)４月(がつ)に地域(ちいき)おこしグループ「久(きゅう)重(じゅう)youth(ユース)」を立(た)ち上(あ)げました。

　第(だい)一歩(いっぽ)として計画(けいかく)したのが公園(こうえん)づくり。昨年(さくねん)の夏(なつ)、県道(けんどう)ぞいの小山(こやま)で所有者(しょゆうしゃ)や住民(じゅうみん)の協力(きょうりょく)を得(え)て生(お)いしげった草(くさ)をかり、土地(とち)を平(たい)らにならして道(みち)を付(つ)けました。あずまやを建(た)て、住民(じゅうみん)からゆずり受(う)けたブランコも設置(せっち)。公園(こうえん)は「ひだまりの丘(おか)」と名付(なづ)けました。

　あずまやの整備(せいび)費(ひ)は、地域(ちいき)ぐるみの教育(きょういく)活動(かつどう)に対(たい)し贈(おく)られた博(はく)報(ほう)賞(しょう)の副賞(ふくしょう)１００万(まん)円(えん)を活用(かつよう)。予算(よさん)オーバーになりそうでしたが、設計(せっけい)や基礎(きそ)工事(こうじ)は地区(ちく)内(ない)外(がい)の業者(ぎょうしゃ)が無料(むりょう)や格安(かくやす)で行(おこな)ってくれました。資材(しざい)調達(ちょうたつ)や加工(かこう)、組(く)み立(た)ては、ユース代表(だいひょう)で高知(こうち)工業(こうぎょう)高校(こうこう)建築(けんちく)科(か)３年(ねん)の土居()健人()さん（１８）が協力(きょうりょく)を呼(よ)びかけて、高知(こうち)工業(こうぎょう)高(こう)の生徒(せいと)と教員(きょういん)９人(にん)があせを流(なが)しました。

　土居()さんは「たくさんの人(ひと)が協力(きょうりょく)してくれた」と感謝(かんしゃ)。４月(がつ)に社会(しゃかい)人(じん)になった後(あと)も活動(かつどう)を続(つづ)けるそうで、「若(わか)い人(ひと)たちが久(きゅう)重(じゅう)に住(す)み続(つづ)けたいと思(おも)える取(と)り組(く)みにしたい」と話(はな)しています。

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