「室戸春ぶり」の季節がやってきた

2024.03.14 05:00

「室戸春ぶり」の季節がやってきた

高知新聞社

たっぷりと脂をたくわえた「室戸春ぶり」（室戸市室戸岬町の椎名漁港）

　室戸(むろと)市(し)の定置網(ていちあみ)（大(おお)敷(しき)網(あみ)）にあぶらが乗(の)ったブリが水揚(みずあ)げされています。昨年(さくねん)から佐喜浜(さきはま)、椎名(しいな)、三津(みつ)、高岡(たかおか)の市内(しない)四(よっ)つの大(おお)敷(しき)組合(くみあい)が「室戸(むろと)春(はる)ぶり」としてブランド化(か)していて、７日(か)にはシーズンの到来(とうらい)を告(つ)げる「春(はる)ぶり宣言(せんげん)」が出(だ)されて漁港(ぎょこう)がにぎわいました。

　室戸(むろと)市(し)沖(おき)では３～５月(がつ)にブリ漁(りょう)の最盛期(さいせいき)をむかえ、あぶらが乗(の)ったブリが水揚(みずあ)げされます。４大(おお)敷(しき)組合(くみあい)でつくる市(し)定置(ていち)漁業(ぎょぎょう)振興(しんこう)協議会(きょうぎかい)は２０２２年(ねん)１１月(がつ)、７キログラム以上(いじょう)で傷(きず)がなく、形(かたち)のいいブリを「室戸(むろと)春(はる)ぶり」と認定(にんてい)し、宣言(せんげん)を出(だ)して売(う)り出(だ)すことを決(き)めていました。

　県(けん)室戸(むろと)漁業(ぎょぎょう)指導(しどう)所(しょ)などによると、室戸(むろと)市(し)で水揚(みずあ)げされるブリの体(たい)脂肪(しぼう)率(りつ)は年平均(ねんへいきん)約(やく)６％ですが、この時季(じき)は約(やく)１６％に上(あ)がるといいます。７日(か)に椎名(しいな)漁港(ぎょこう)で水揚(みずあ)げされた４３匹(ひき)は２０％前後(ぜんご)を記録(きろく)。椎名(しいな)大(おお)敷(しき)組合長(くみあいちょう)で協議会(きょうぎかい)の橋本()健()会長(かいちょう)（５４）は「普段(ふだん)魚(さかな)を食(た)べる漁師(りょうし)もうなるおいしさ。いい形(かたち)のブリが揚(あ)がっている」と喜(よろこ)びました。

　春(はる)ぶり宣言(せんげん)は４月(がつ)中(なか)ごろまで続(つづ)く見(み)こみで、市内(しない)１６カ所(かしょ)の飲食(いんしょく)店(てん)で刺(さ)し身(み)や丼(どんぶり)などが提供(ていきょう)されます。詳細(しょうさい)は市(し)ホームページで確認(かくにん)できます。

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