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2024.03.02 08:35

「何も知らされなかった」米国による水爆「ブラボー」の核実験―追憶のマーシャル ビキニ事件70年(1)

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今も日課で海岸沿いを散歩する小笠原勝さん。海の仕事への誇りは変わらない(室戸市室戸岬町)

今も日課で海岸沿いを散歩する小笠原勝さん。海の仕事への誇りは変わらない(室戸市室戸岬町)

 深く刻まれた顔のしわ。まぶたの上の白い眉が、過ぎた歳月の長さを物語る。

 室戸市室戸岬町の小笠原勝さん(89)は70年前の1954年3月、マグロ漁船に乗り、太平洋にいた。室戸船籍の「第五海福丸」。米国によるマーシャル諸島・ビキニ環礁の水爆実験で被災し、340本のマグロを廃棄することになった船だ。

 「海福丸に乗っちょった人は、もうほとんど亡くなったと思うねぇ」

 今や数少ないビキニ事件の証言者。1人で暮らす家のすぐそばに青い海が広がる。…

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