2024.02.10 08:40
多彩なラン、らんまん 110種2000株ずらり 高知県立牧野植物園で人気企画「ラン展」
110種2000株が咲き誇る牧野植物園のラン展(写真はいずれも高知市の牧野植物園)
県立牧野植物園(高知市五台山)で10日、恒例の人気企画「ラン展」が始まる。南園の温室に、花の香りや色、形もさまざまな110種2千株が咲き誇っている。3月3日まで。
ラン展は18回目。室温約15度の温室に入ると、ランのむわっとした濃厚な香りに包まれ、壁を埋め尽くすオンシジウムがお出迎え。コチョウランを背にしたベンチなど、写真映えするスポットも設けられた。
色とりどりのランで覆い尽くされたドーム
花の形が猿の顔や蛇の姿に見えるものや、珍しい青や黒の花、抹茶の香りや腐敗臭を漂わすものなどがずらり。最奥部で小さな黄色の花を咲かせた「デンドロビウム・グールディイ」はソロモン諸島の植物調査で採集したもので、国内での展示は同園のみという。
国内では同園でしか見られない「デンドロビウム・グールディイ」
また、キバナセッコクなど6種を、牧野富太郎博士が描いた植物画と実物を並べて展示。博士が「姫胡蝶(ひめごちょう)」などと和名を付けた洋ランも目を引いている。
9日の内覧会で、園職員の矢部幸太さん(37)は「花や香りは時間帯によって違いがある。何度も訪れて〝宝探し〟をしてほしい」とPRしていた。(富尾和方)