2024.01.28 08:33
旧中学校舎が交流の場に 健康チェック・卓球・ミニコンサート… 企画や行事で暮らし彩る 「友の会」発足1年―ちいきのおと(157)有岡(四万十市)
友の会の「交流館の日」に集い、健康状態をチェックする住民ら(写真はいずれも四万十市有岡の旧中筋中学校)
中筋川のほとりに広がる緑豊かな田園地帯に、高架の鉄路が一直線に延びる四万十市有岡。駅に程近い旧中筋中学校の校舎は、2022年3月の休校後も、住民が集い交流する憩いの場。フレイル(虚弱)予防や卓球、ミニコンサートといったさまざまな企画やイベントが催され、人々の暮らしを豊かに彩っている。
有岡の地域活性化策について、住民有志と市の間で休校前から協議されており、休校後に校舎を活動拠点とすることを提案。昨年1月に「中筋地域交流館友の会」が発足し、校内の清掃や敷地内の草刈りなどの管理が託され、地域活性化の軸として活動を引っ張っている。
普段から草刈りなどの管理作業に励む友の会の会員ら
特色は、毎月第2日曜に定める「交流館の日」。これまでに宿毛市のサックス奏者のミニコンサート、フィンランド発祥のスポーツ、モルックの体験会など、多彩な企画で住民の趣味の幅を広げてきた。
毎回、地元の高齢者ら20人前後が集い、時にはお菓子やこんにゃく作りに秀でた住民を講師に体験教室も開催。同校の卒業生で、友の会会長を務める橋田まやさん(66)は言う。「地域のすごい技術や趣味を持つ方の力を生かすなど、人や地域の情報交換の場としたい」
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「あんた、毎日そんな歩きよるが?」「これぐらいは普通よ」
「ここに来るのが楽しい」。人との交流で笑顔が生まれる