龍馬鯛　「天然に負けない味」―わがまち竜探し（１３）高知県宿毛市

2024.01.18 08:41

龍馬鯛　「天然に負けない味」―わがまち竜探し（１３）高知県宿毛市

高知新聞社

水揚げされる丸々と太った龍馬鯛（宿毛市新港）

　冬の冷たい風が吹き抜ける宿毛湾。朝早くから岸壁に丸々と太ったマダイが水揚げされる。その名も「龍馬鯛（だい）」。宿毛市で祖父の代から４０年以上、生産を続けてきた「濵兆」（同市西町１丁目）が「養殖魚のおいしさを世界に届けたい」と坂本龍馬の名を冠し、売り出している。

　餌の量や種類を微調整しながら１年半ほどかけて育てたマダイは、体長４０～４５センチ、重さ２キロほどに成長。かごに移され、体を躍動させると、海水が四方に勢いよく飛び散る。活魚のほか、手際良く「生け締め」され、高鮮度な状態で首都圏へ運ばれた。３代目の浜田耕平社長（３１）は「脂のりや、歯ごたえ、甘み、天然には負けない」と胸を張る。