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2024.01.13 08:40

室戸の移住漁師に深海生物アート贈る スプレーアートの画家・竹村さん「一緒に高知県東部盛り上げたい」

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松尾拓哉さん(左)に深海生物を描いた絵をプレゼントした竹村広美さん(中央)=室戸市の佐喜浜港

松尾拓哉さん(左)に深海生物を描いた絵をプレゼントした竹村広美さん(中央)=室戸市の佐喜浜港

 安田町でスプレーアート作品を手がける画家、竹村広美さん(45)がこのほど、室戸市で活躍する移住者漁師の松尾拓哉さん(33)=同市佐喜浜町=に深海生物のオオグソクムシなどを描いた絵をプレゼントした。竹村さんは「松尾さんにたくさんの元気をもらっている。一緒に県東部を盛り上げたい」と意気込んでいる。

 奈半利町生まれで、安田町育ちの竹村さんは、幼い頃から絵を描くのが好きで、食品関係の仕事をしながら絵画を続けていた。7年ほど前、テレビ番組でスプレーアートを知り、知人に技術を教わりながら県内の風景や宇宙などを題材に制作に没頭。全国レベルの展覧会で入賞して自信を付け、昨年2月、同町で作品販売も始めた。

 そんな中、同じ県東部の室戸市で深海生物を広めようと活動する松尾さんの活躍を、新聞などの報道で知ることに。「室戸に移住してきて、いつも明るく頑張っている姿に元気をもらえた。そのお礼に絵を贈りたい」と思い立った。

 竹村さんは「松尾さんのイメージにぴったり」という深海生物のオオグソクムシとコトクラゲを題材に、松尾さんの似顔絵と合わせて3作品を制作。10日に室戸市の佐喜浜港で松尾さんにプレゼントした。

 絵を受け取った松尾さんは「すごくきれい。めちゃうれしい!」と大喜び。作品は自宅や船に飾るといい、「僕の方こそ元気をもらえた。今後も一緒に何か活動できたら」とにこやかに話した。

 竹村さんは国指定難病の後縦靱帯(こうじゅうじんたい)骨化症などを患い、「自分も活動を通して同じ境遇の人に生きる力を与えたい。安田町から県東部を盛り上げていきます」と笑顔で話していた。「Hiromi Spray Art」の名で活動する竹村さんの作品はインスタグラムで鑑賞できる。(板垣篤志)

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