2024.01.06 08:35
初競り 繁盛の期待込め「はい、いくかえっ」 高知市卸売市場
熱気に包まれた初競り(高知市の市卸売市場=佐藤邦昭撮影)
ブリやサバなどを含む初市全体の入荷は昨年より9トン多い約20トン。丸々としたマグロ類約500本が並ぶ場内で、卸2社の担当者は「需要を見込んで漁船に来てもらった」(大熊水産)、「〝都会相場〟でしんどいけど、気張って仕入れた」(土佐魚類)と胸を張った。
午前5時半、カランカランという鐘の音とともにマグロの競りがスタート。競り人は「はい、いくかえっ。3300円でー」と声を張り上げ、仲買人が手で示す値段を瞬時に見定め買い手を決めていった。
最高値は67・0キロのメバチマグロ22万1100円(1キロ3300円)。落札した国吉水産の国吉正稔社長(68)は「身の透明感、粘り気、張り、脂乗りも良し。卸業者が頑張ってくれて、気持ちよく買えた」と朗らかだった。(竹内悠理菜)