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2024.01.01 08:30

人民には政治に参加する権利がある 国会開設求めた建白書 署名8人中4人は土佐出身

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民撰議院設立建白書の前文(原本)。「国会開設は私たちの持論で、政府内でも議論されてきた。欧米に使節を派遣し実情が把握されたにもかかわらず国会設置の動きがないのは、公論が政治に取り入れられていないからだ。このことをよく議論されるよう」とある(国立公文書館蔵)

民撰議院設立建白書の前文(原本)。「国会開設は私たちの持論で、政府内でも議論されてきた。欧米に使節を派遣し実情が把握されたにもかかわらず国会設置の動きがないのは、公論が政治に取り入れられていないからだ。このことをよく議論されるよう」とある(国立公文書館蔵)


 民主主義に基づく議会や選挙制度が日本で形作られる原点となった150年前の「民撰議院設立建白書」。連名で署名したのは、土佐出身の板垣退助と後藤象二郎、岡本健三郎、古沢迂郎(うろう)、京都出身の小室信夫、佐賀出身の副島種臣と江藤新平、福井出身の由利公正の8人。建白書は何を提起し、これがどんなふうにして自由や権利を求める国民運動へ発展したのか。建白書の内容と背景を読み解く。

学者、記者、官僚らが大論争 自由民権運動の起点に

 1874(明治7)年1月17日、政府の立法機関(左院)に提出された民撰議院設立建白書は、前文1枚と本文7枚で構成される。

 前文は、政府が欧米各国を視察してきたにもかかわらず改革を進めず、…

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