2024年 05月16日(木)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2023.12.21 15:46

【東京ウオッチ】冬の都市、“革新性”感じて楽しむ―パルコが初の画像生成AI広告を展開 いまのTokyoをつかむイベント情報(23日~31日)

SHARE

 パルコ初の画像生成AI広告「HAPPY HOLIDAYS キャンペーン」(提供写真)

 ◎「渋谷半世紀」 Shibuyaカルチャー最前線


 【23日(土)】


 ▽「HAPPY HOLIDAYS キャンペーン」(~25日、渋谷区・渋谷パルコ)


 画像生成AIを駆使したクリスマスシーズンの広告をパルコが制作、渋谷店などで展開している。


 不思議な空間の中に住むモデルたちのクリスマスホリデーの様子を表現している。米ロサンゼルス在住のクリエーティブディレクターの木之村美穂さんと、AI・デジタルクリエーター「Ai―Editorial―Christian Guernelli」に制作を依頼。実際のモデルを使わず、人物から背景までの全てをプロンプト(画像を生成するための言葉)によって構成した。


 シャンパンピンクとグリーンの幻想的な世界にたたずむ実在しないAIモデルたちからは、実際に撮影したような現実感が漂う。最先端の技術を使ってアート性とファッション性を追求し、革新的な精神も感じさせる。


 クリスマスオーナメントなどのモチーフも画像生成AIで制作。札幌、仙台、浦和、調布、新所沢、ひばりが丘、錦糸町、吉祥寺、松本、静岡、名古屋、心斎橋、広島など全国のパルコ(一部店舗除く)で展開のクリスマスディスプレーで使用されている。


 ▽「SHIBUYA WINTER ILLUMINATION 2023―2024 COLLECTIONS」(渋谷区・Shibuya Sakura Stage〈渋谷サクラステージ〉、点灯はさまざまな演出で通年)


 「光と音のハーモニー“さくらCHORUS”」と名付けられた光の演出が、渋谷・桜丘町で行われている。


 新ランドマーク「渋谷サクラステージ」の屋外広場「にぎわいSTAGE」で始まったイルミネーションで、「桜」をイメージしたツリー状のモニュメントを複数設置し、その枝先にLEDを点灯した。日没後には、音響や照明、ミストを連動させて光の世界を自動的に創出していくという。点灯時間は23時まで。


 点灯式に参加した俳優の武田玲奈さんは「渋谷にはよく来るが、桜丘エリアは訪れる機会がなかった。新しいカルチャーをはじめいろいろなものをどんどん発信していく場所になってほしい」とコメント。大切な人と、輝く冬の渋谷を楽しみたい。イルミネーションは人流や気象データなどの情報を活用し365日異なる空間演出が可能。


 ▽「写真展『現代ストレート写真』の系譜」(~2024年1月28日、渋谷区・ギャラリー「MEM」、入場無料)


 写真家の牛腸茂雄の没後40年の写真展が、恵比寿で開催されている。


 「日常をストレートに捉える」という1970年前後に強まった写真表現の一つ「コンポラ写真」の代表的な作家として知られる。


 同じく桑沢デザイン研究所に通っていた佐治嘉隆さん、関口正夫さん、三浦和人さん、潮田登久子さんの作品も展示。そのスタイルが発展した背景と、その後の写真家たちに受け継がれた精神を検証している。


 12月24日までの第1部では、主に桑沢在学中に彼らが撮った作品を中心とした写真57点のほか、雑誌や手記、カメラなどの資料18点を展示。1月6日からの第2部では卒業後の作品を展示予定。


 MEM代表の石田克哉さんは「当時は評論家らから批判された表現だが、今でも共感を持って受け継がれている。70~80年代の街の様子や人々のファッションが新鮮に見えると思う」と話した。


 


 ○そのほかのお薦めイベント


 【23日(土)】


 ▽「SOMA BLUE X’mas with ISETAN」(~25日、新宿区・伊勢丹新宿店、入場無料)


 シンガー・ソングライターのLOVEさんと福島県相馬市が取り組むアート展が、新宿で行われている。


 ヒロ杉山さん、佐々木香菜子さんら16組のアーティストが、奇跡の青と呼ばれる顔料「YInMn Blue(インミンブルー)」を使用したアート作品を制作し展示、販売している。2009年に米オレゴン州立大のチームが発見した色あせない顔料は、環境汚染が発生しない安全性が特徴。


 東日本大震災後、18年から相馬市とLOVEさんが取り組んできたこの企画は、子どもたちのために、復興支援を「する側」「される側」の垣根をなくし、地方再生を巡り自由に意見交換できる社会を目指している。


 LOVEさんは相馬市民たちの復興に向かう強さに影響されてきたという。「震災直後は幼かった子たちが立派な社会人になって展覧会に来てくれることも。全ての子どもが“色あせない希望”を持てる世の中になってほしい」と語った。


 ▽「国際人権アカデミー2023 ~現場の視点で学ぶ国際人権~」(12時30分、港区・明治学院大白金キャンパス、オンラインでも開催)


 国際人権NGO「ヒューマンライツ・ナウ」が人権を巡るイベントを、白金で開催する。


 武力紛争下での人権、女性のエンパワーメントや言語的マイノリティーである聴覚障害者の権利など三つのトピックについて国際人権法の観点から亜細亜大教授の秋月弘子さんら各分野で活躍する講師たちが最新動向を基に分かりやすく説明する。当事者により近い視点で、人権問題についてこの機会に共有したい。

(c)KYODONEWS

国内・国際 Nエンタメカルチャー

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月