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2023.12.18 08:33

憧れの父を超えたい 特別救助隊員 江口冬真さん(23)高知市―ただ今修業中

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ショベルカーを運転する江口冬真さん。1分1秒を争う現場では高い運転技術が求められる(高知市春野町芳原の市南消防署)

ショベルカーを運転する江口冬真さん。1分1秒を争う現場では高い運転技術が求められる(高知市春野町芳原の市南消防署)


 高知市南消防署(同市春野町芳原)の裏手に、県内消防で唯一の土砂災害訓練場がある。12月上旬に訪ねると、1台の赤いショベルカーが土砂に埋もれた家屋や車を目指し、泥の中を進んでいた。

 前方に長さ4メートルほどの丸太が倒れていた。左側の車輪をぐいーんと浮かせる。「もうちょっと上げて」「よし、進んで」。同僚隊員の指示を受け、ショベルカーは左の車輪を丸太に乗せてゆっくりと前へ。車体を右に15度ほど傾かせながら約2分。丸太をやり過ごした。

 「『片輪走行』の訓練は3回目。まだまだ恐怖感との闘い。慣れた人はすうっと行く。もっと技術を上げないと」

 特別救助隊員の江口冬真さん(23)が、苦笑いしながら運転席を降りた。

 ◆

 5歳のころ、…

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