2023.12.06 15:17
陸軍被服支廠を平和学習拠点に 広島、重文指定の被爆建物活用を
広島市の被爆建物「旧広島陸軍被服支廠倉庫施設」
広島県は6日の県議会委員会で、国の重要文化財に指定される最大級の被爆建物「旧広島陸軍被服支廠倉庫施設」(広島市)全4棟のうち、1号棟を平和学習拠点とする将来的な活用イメージを示した。具体案として被爆資料の展示室や収蔵庫、講話会場などを挙げた。2~4号棟は図書館など地域住民が使う文化芸術拠点や、ホテルなど宿泊・観光拠点としての活用を検討する。
国や広島市との協議で取りまとめた。建物の耐震化が必要なため、県は11月の重要文化財指定の答申を受け、国の補助金を使った工事に向け調整している。
被服支廠は太平洋戦争末期まで軍服などを製造、保管していた。爆心地から約2・7キロにある。