2023.12.04 08:36
作品の質を高めたい 造形作家 槌谷玲於さん（２４歳）四万十市―ただ今修業中
「美術雑誌に載るくらいまで作品のクオリティーを高めていくことが目標」と話す槌谷玲於さん（四万十市奥鴨川）
四万十市街地から車で３０分近く入った山あいの集落、奥鴨川。作業場のそこここに、陶芸用の大きな窯やろくろ、材料となる粘土や釉薬（ゆうやく）の入ったバケツなどが置かれている。
「大学を出たその足で引っ越してきて１０カ月。卒業後は企画展や個展などがあったので、片付けもできていないんです」
卒業後に住む場所を「空き家バンク制度」を使って調べていた時、見つけたのがこの物件。現地に行くと、灯油窯のある作業場と住居、それに畑まで付いて１カ月１万円。買い物など日常生活をする上で決して便利な土地とはいえないが、「これだけそろっていれば十分。何より、作業場に大きな窯が付いていたことが決め手になりました」。
住み始めてから、家主の奥さんが県展や中村市展の洋画、工芸部門で入賞経験のある人だと知ったという。
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高知市で生まれ育った。…
