2024年 05月02日(木)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

2023.11.27 17:11

両親「判断ミス認めて」 救急不搬送、幼児に重い障害

SHARE

 41度を超えた男児の体温を示す体温計=4月、茨城県つくば市(家族提供)

 「もっと早く診察したかった。命の危険もあった」。医療関係者の言葉に両親は絶句した―。茨城県つくば市で4月、救急隊員が高熱を出した当時3歳の男児の搬送を見送り、男児はその後、重度の知的障害を負った。両親が27日までに共同通信の取材に応じ「不搬送は判断ミスと認めてほしい」と訴えた。


 両親によると、父親が異変に気付いたのは16日午前0時半過ぎ。隣で眠る男児が震えていた。体温を測ると41度を超え、青ざめた顔で「うー」とうなる。「けいれんだ」。5分以上続き、母が119番した。


 同1時ごろ、救急車が到着。自宅の外で父親に抱えられたままの男児を数分間確認した隊員は「けいれんではなく寒さから来る震え。大丈夫です。自分で連れて行けますか?」と話したという。「暗い中で分かるのか」と疑問を感じたが、「救急隊が言うならそうなんだろう」と考え、うなずかざるを得なかった。


 両親は「救急車で搬送し、少しでも早く処置していたら、脳のダメージを少なくできたかもしれない」と苦しむ。市は当時の対応を検証する方針。

(c)KYODONEWS

国内・国際 N社会

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月