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2023.11.27 08:36

機器の先の命と向き合う 臨床工学技士 寺川一紀さん(27)香南市―ただ今修業中

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「実は機械を操作するのは苦手」。人工心肺装置を前に笑顔の寺川一紀さん(高知市秦南町1丁目)

「実は機械を操作するのは苦手」。人工心肺装置を前に笑顔の寺川一紀さん(高知市秦南町1丁目)


 父が放射線技師だからと、なんとなく医療職を選んだ。なんとなくかっこいいからと、人工心肺装置を使う心臓病手術の担当を希望した。強い思いで進んだ道ではなかった、という。

 ◆

 「医療機器のスペシャリスト」「命のエンジニア」と呼ばれる医療の専門職。人工呼吸器、人工透析装置、手術支援ロボットなどの操作や保守・点検を担う。機器の高度化が進む現代医療に欠かせない存在だ。

 高知農業高校から、四国医療工学専門学校(高知市)で学んで国家資格を取得。22歳で高知赤十字病院に就職した。

 初めは苦戦続きだった。上司の明坂慎史・臨床工学技術課長(47)は「話し掛けても顔は真っ赤で汗ダラダラ。返事も聞こえない。かなり心配でした」と苦笑い。医師や看護師ら多くの専門職が関わるチーム医療では、技術に加えてコミュニケーション能力が求められる。そこが足りなかった。

 自ら志願して入った心臓病の手術でも「めちゃくちゃ怒られた」。…

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