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2023.11.10 08:23

高南台地展きょう11/10開幕 台地展賞4点 特選7点 高知県四万十町

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 第60回高南台地総合美術展(四万十町、高知新聞社など主催)が10~16日、同町榊山町の町農村環境改善センターで開かれる。出展数は絵画24点、書道36点、写真23点、工芸26点の計109点。市川雅彦(絵画)、浜田尚川(書道)、徳久茂(写真)、吉光誠之(工芸)の各氏が審査し、5年に1度の台地展賞4点、特選7点、褒状9点、奨励賞9点、新人賞3点を選んだ。表彰式は10日午前9時から同センターで行われる。(福田仁)

◇…絵画…◇ 
 ◆台地展賞=「珊瑚異変(埋め立て)」青木健真(東京都)
 ◆特選=「生きる」黒岩節子(金上野)▽「真夏の夜の夢」杉本小恵(黒潮町)
 ◆褒状=竹村君子(新開町)戸田清次(日高村)
 ◆奨励賞=又川和男(仁井田)嶋岡幸子(琴平町)

 ▽評=油彩画と水彩画が多く、写実から幻想的な作風まで幅広く、楽しめる表現が多かった。技術的な力量の差はあっても作品としての優劣に比例しないところに絵の魅力や面白さがあり、見る人によっても変わってくると思う。いい絵は見飽きることがないし、見る人のイメージを広げてくれる。

絵画「珊瑚異変(埋め立て)」青木健真(東京都)

絵画「珊瑚異変(埋め立て)」青木健真(東京都)


◇…書道…◇ 
 ◆台地展賞=「与謝野晶子のうた」下田紫香(香月が丘)
 ◆特選=「臨 雁塔聖教序」荒木翠谷(同)▽「黄鶴樓送孟浩然」長山隆行(黒石)
 ◆褒状=明石美桂(弘見)竹村由美(南国市)堀内仁峰(須崎市)
 ◆奨励賞=戸田あかり(香月が丘)森野清水(十川)吉岡康泉(北琴平町)
 ◆新人賞=鈴木富士子(峰ノ上)

 ▽評=多字数書、少字数、詩文書、仮名、全体にわたって作品への努力には頭が下がった。表現の幅への挑戦、たくさんの工夫が見事だった。書は形よりも線が大切。線の勉強は古典の臨書なので、こつこつ臨書を勉強してほしい。友達と相談しながら、筆を持って楽しんでみよう。

書道「与謝野晶子のうた」下田紫香(香月が丘)

書道「与謝野晶子のうた」下田紫香(香月が丘)


◇…写真…◇ 
 ◆台地展賞=「軍靴の響き」佐竹強(中土佐町)
 ◆特選=「水面のファンタジー」沖英輔(金上野)
 ◆褒状=武田悦子(香月が丘)田村昭一(仁井田)
 ◆奨励賞=河野年恵(仕出原)中平文江(琴平町)
 ◆新人賞=森光海斗(東町)

 ▽評=第60回ということで風景、花など独自性のある素晴らしい作品が各ジャンルに応募され、感動した。被写体にインパクトのある作品ばかりだった。審査は何を狙って、何を感じて、どう表現したかを基準とした。写真はまず楽しく撮ること。自信作を来年も出品してほしい。

写真「軍靴の響き」佐竹強(中土佐町)

写真「軍靴の響き」佐竹強(中土佐町)


◇…工芸…◇ 
 ◆台地展賞=「八角飾台(亜麻仁油拭き)」中平浩(琴平町)
 ◆特選=「一輪挿し家族」土居聡(米奥)▽「ランプシェード」宮地由美(替坂本)
 ◆褒状=佐治わき(黒石)林正臣(大正)
 ◆奨励賞=伊与田美紀(四万十市)生田浩子(金上野)
 ◆新人賞=池道顕(志和)

 ▽評=地域の魅力が感じられる展覧会となった。地元ならではの素材、自然をテーマにした作品など、「憧れ」や「理想」ではなく自身の生活そのものが、全ての作品の根底にあると思う。

工芸「八角飾台(亜麻仁油拭き)」中平浩(琴平町)

工芸「八角飾台(亜麻仁油拭き)」中平浩(琴平町)

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