2023.11.01 17:41
円下落、３３年ぶり安値迫る １５１円台、金利は上昇
１ドル＝１５１円台前半の円相場を示すモニター＝１日午後、東京都中央区
１日の東京外国為替市場で円相場は対ドルで下落し、１ドル＝１５１円台前半を付けた。前日の米ニューヨーク市場では、一時１５１円７４銭まで下落する場面があり、１９９０年以来３３年ぶりの安値水準に迫る展開となっている。日銀の大規模金融緩和策の修正は小幅にとどまったと受け止められ、円売りドル買いが進んだ。国債市場では長期金利が上昇し、一時２０１３年５月以来、１０年５カ月ぶりとなる０・９７０％を付けた。
東京株式市場では円安による輸出企業の好業績期待が高まり、日経平均株価（２２５種）終値は大幅続伸し、前日比７４２円高となった。
東京外国為替市場の１日午後４時現在は、前日比９７銭円安ドル高の１ドル＝１５１円２５～２６銭。ユーロは３０銭円安ユーロ高の１ユーロ＝１５９円９０～９７銭。１０月は為替介入をしなかったと財務省が前日公表したことも、円売りの材料となった。
ただ財務省の神田真人財務官が介入を含めて「スタンバイだ」と１日発言すると、改めて介入が意識された。
