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2023.10.25 08:00

小社会 冷える季節

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 高知では気が早いかもしれないが、県外からはぽつぽつ初霜の便りが届くようになった。ことしは高温続きだったので、少しほっとするような、寒い季節到来に気が重くなるような。

 きのうは暦も「霜降(そうこう)」を迎えた。二十四節気の一つで、朝夕冷え込み、霜が降り始める頃を指す。県内も山間部では朝の気温が10度を下回るようになったから、そろそろ寒さへの備えを始めた方がよさそうだ。

 福岡管区気象台発行の「はれるんマガジン」によると、霜は空気中の水蒸気が冷え、地面の草などに氷の結晶となって付着する現象をいう。「晴れの天気で、風が弱く、気温が3~4℃まで下がる」と降りやすい。

 気温が氷点下でないのは地上1・5メートルの観測値だから。冷たい空気は重く下へ下へとたまるため、地面付近は0度以下になるという。霜は足元から冷える季節に入った証しというわけだ。

 11月に入れば、気温はさらに下がり、暦も「立冬」へ。そんな折、始まったのが国会論戦。岸田首相は所信表明演説で「『経済、経済、経済』、私は、何よりも経済に重点を置いていきます」と訴えた。もちろん物価高騰が続く中、経済が回り、懐が少しでも温かくなってほしい。

 ただ、防衛費増に伴う増税方針を示す一方で、経済対策では所得税減税を目指すなど方向性が分かりにくい。先行き不安が募り、暮らしに重い空気がたまれば、それこそ景気も足元から冷えはしないか。

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