海岸にある陸閘の開閉を体験　南国市の三和小児童

2023.10.18 05:00

海岸にある陸閘の開閉を体験　南国市の三和小児童

高知新聞社

海岸の堤防で陸閘の開閉作業を体験する三和小学校の児童（南国市浜改田）

　防災(ぼうさい)や環境(かんきょう)保全(ほぜん)への意識(いしき)を高(たか)めようと、南国(なんこく)市(し)里(さと)改田(かいだ)の三和(みわ)小学校(しょうがっこう)の児童(じどう)らが１１日(にち)、南国(なんこく)市(し)浜(はま)改田(かいだ)の海岸(かいがん)の堤防(ていぼう)に設置(せっち)されている「陸閘(りっこう)」の開閉(かいへい)体験(たいけん)や清掃(せいそう)活動(かつどう)を行(おこな)いました。

　住民(じゅうみん)団体(だんたい)「三和(みわ)を良(よ)くする会(かい)」や三和(みわ)小(しょう)が企画(きかく)。総合(そうごう)的(てき)な学習(がくしゅう)の一環(いっかん)で、４年生(ねんせい)１５人(にん)や住民(じゅうみん)ら約(やく)４０人(にん)が参加(さんか)しました。

　高知(こうち)県(けん)中央(ちゅうおう)東(ひがし)土木(どぼく)事務(じむ)所(しょ)の職員(しょくいん)が、東(ひがし)日本(にほん)大(だい)震災(しんさい)後(ご)に南国(なんこく)市(し)沿岸(えんがん)の約(やく)８．６キロメートルの堤防(ていぼう)を約(やく)１メートルかさ上(あ)げしたことなどを説明(せつめい)しました。

　児童(じどう)は堤防(ていぼう)の切(き)れ目(め)に設置(せっち)されている陸閘(りっこう)で、レバーを回(まわ)して開閉(かいへい)作業(さぎょう)を体験(たいけん)。陸閘(りっこう)は、高潮(たかしお)や津波(つなみ)の被害(ひがい)を防(ふせ)ぐため、住民(じゅうみん)が海岸(かいがん)を利用(りよう)する時(とき)以外(いがい)は閉(と)じられています。県(けん)中央(ちゅうおう)東(ひがし)土木(どぼく)事務(じむ)所(しょ)の職員(しょくいん)は「もし陸閘(りっこう)が開(あ)いていても、地震(じしん)が起(お)きれば閉(し)めに来(こ)ず、高台(たかだい)ににげてほしい」と呼(よ)びかけました。

　その後(ご)、児童(じどう)らは周辺(しゅうへん)の海岸(かいがん)でプラスチックや空(あ)きかんなどを拾(ひろ)いました。参加(さんか)した児童(じどう)は「堤防(ていぼう)はいろいろ工夫(くふう)されていて、かさ上(あ)げしてくれたと聞(き)いて安心(あんしん)した」「きれいで平和(へいわ)な海岸(かいがん)を守(まも)っていきたい」などと話(はな)していました。

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