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2023.10.15 15:59

3千年前の神官の墓発見、ペルー ジャガー印章も、パコパンパ遺跡

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 パコパンパ遺跡で発見されたジャガーの横顔の印章=8月、南米ペルー(パコパンパ考古学調査団提供)

 国立民族学博物館(大阪府吹田市)とペルー国立サンマルコス大の合同調査団は15日までに、南米ペルーのパコパンパ遺跡で、紀元前1000年ごろの神官とみられる成人男性の墓を発見したと発表した。アンデスでは極めて珍しい印章3点も出土。使用痕跡はなく、権威の象徴として所有していたとみられる。


 調査リーダーで同博物館の関雄二特定教授(アンデス考古学)によると、アンデス文明で権力者や宗教的指導者の登場は紀元前800年ごろとされており、数百年さかのぼる発見としている。


 墓は直径3メートル、深さ1メートルの穴。うつぶせで、足は交差するという珍しい姿勢で埋葬されていた。顔付近に辰砂という希少な赤い顔料がまかれていることも高位者の証しという。印章はジャガーの横顔、人の手形、目をつむった人の顔をかたどっていた。


 調査団は昨年の調査でも貴重な巻き貝を床に敷き詰めた上に頭飾りを着けた神官が埋葬された墓を発見。当初は紀元前1000年ごろとみていたが、年代測定の結果、紀元前1400~前1200年と分かった。

(c)KYODONEWS

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