えいこと何ちゃあない―命の水がめと暮らす　早明浦ダム半世紀（３）

2023.10.13 08:35

えいこと何ちゃあない―命の水がめと暮らす　早明浦ダム半世紀（３）

高知新聞社

水没集落の移転先として整備中の大川村小松地区の団地。現在は役場などが立つ村の中心部になっている（１９６９年）

　早明浦ダム建設に伴い、３８７世帯が湖底に沈んだ嶺北地域。大川村の中心部、船戸集落の住民も、住み慣れた古里を離れざるを得なかった。多くの人々が、割り切れない思いを抱いていた。

　「ダムができたら、みんな出ていってしもうて。村にとって、えいことは何ちゃあなかった」

　大川村の現在の中心部、小松地区で村唯一の商店を営む明坂義和さん（８５）は率直な思いを吐き出す。
…

この記事の続きをご覧になるには登録もしくはログインが必要です。

今すぐ登録する

ログイン

高知のニュース本山町土佐町大川村施設・建築・開発