「海で無事に産卵してね」　四万十市・下田小児童がウナギ７００ぴき放流

2023.10.12 05:00

「海で無事に産卵してね」　四万十市・下田小児童がウナギ７００ぴき放流

高知新聞社

四万十川に産卵用ウナギを放流する下田小児童ら（四万十市鍋島）

　四万十(しまんと)市(し)下田(しもだ)の下田(しもだ)小学校(しょうがっこう)の児童(じどう)らが３日(か)、四万十(しまんと)市(し)鍋島(なべしま)の四万十(しまんと)川(がわ)に産卵(さんらん)用(よう)のウナギ約(やく)７００ぴき（約(やく)３００キログラム）を放流(ほうりゅう)しました。

　高知(こうち)県(けん)水産(すいさん)資源(しげん)管理(かんり)機構(きこう)（南国(なんこく)市(し)）が、資源(しげん)の回復(かいふく)につなげるため県内(けんない)の五(いつ)つの河川(かせん)で行(おこな)いました。四万十(しまんと)川(がわ)では、四万十(しまんと)川(がわ)漁協(ぎょきょう)連合会(れんごうかい)と四万十(しまんと)川(がわ)下流(かりゅう)漁協(ぎょきょう)の役員(やくいん)らが「太(ふと)化(か)」させた体長(たいちょう)７０センチメートル前後(ぜんご)のウナギを用意(ようい)しました。

　下田(しもだ)小(しょう)の１～６年生(ねんせい)３４人(にん)が「地域(ちいき)の自然(しぜん)にふれよう」と参加(さんか)し、川(かわ)べりに並(なら)んでビニールぶくろに入(はい)ったウナギをいっせいに放流(ほうりゅう)。黒(くろ)くうねりながら飛(と)び出(だ)したウナギに「ニュルニュルや！」「かば焼(や)きで食(た)べたーい！」などと歓声(かんせい)を上(あ)げました。

　６年(ねん)の加()河()宏()一朗()さん（１２）は「生(い)きたウナギに初(はじ)めてさわった。ヌラヌラしたかんしょくが面白(おもしろ)かった。海(うみ)で無事(ぶじ)に産卵(さんらん)してほしい」と話(はな)していました。

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