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2023.10.02 08:00

小社会 まだまだ暑い

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 10月に入ったというのに、わが家では扇風機がまだ大活躍している。朝晩は涼しくなってきたが、日中は冷房をつけているご家庭もあるのでは。一体、いつまで続くのだろう、この暑さ。

 気象庁のデータによると、高知市の先月の月平均気温は27・0度。観測史上最も暑い9月だった。道理で、下旬になっても汗ばむ日が続いた。「暑さ寒さも彼岸まで」というが、もはや昔の話なのだろうか。

 ちなみに過去の9月の月平均気温も調べると、50年前の1973年は22・9度、25年前の98年が25・4度だった。数字からも温暖化を感じずにはいられない。しかも50年前は7月が26・8度、8月が27・2度だから、昔なら先月の27・0度は真夏。

 この夏は全国各地が猛暑に見舞われた。その影響で1等米の比率が低水準になる恐れがあると一昨日の本紙に載っていた。米どころの東北や北陸の農家は大丈夫だろうか。地域経済も左右しかねない。

 高級ブドウのシャインマスカットも値崩れを起こしているという。高温で生育が早まったことが一因らしい。目に見えて広がり始めた気候変動の影響。悠長に構えている場合ではなさそうだ。

 気象庁が9月末からの1カ月予報を発表した。それによると西日本は期間の初め「気温がかなり高くなる所が多いでしょう」。その後も気温が高い日が続く確率が高いとか。扇風機に当たりながら気候変動を考え、憂える秋の夜長である。

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