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2023.09.25 12:23

【ぷらっとTOKYO】「門前仲町」 伊能忠敬ゆかりの地

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 伊能忠敬像=東京都江東区

 東京都江東区の門前仲町は、現在も神社仏閣が多く下町の雰囲気が残る街。日本全国を歩いて、日本初の本格的な地図「大日本沿海輿地全図」を作製した伊能忠敬ゆかりの地を訪ねた。(共同通信=近藤誠)


 門前仲町駅の北西には「伊能忠敬住居跡」と書かれた標柱が立っている。現在の千葉県香取市で商家として財をなした忠敬は、49歳で隠居すると江戸に出てこの地に居を構え、天文学を学んだ。正確に測量を行うため、一定の歩幅で歩く練習をしていたのは、目の前の通りかもしれない。


 忠敬は測量の旅に出かける前には内弟子と従者を率いて、近くの富岡八幡宮で安全を祈願していた。境内には旅装束姿で今にも歩き出しそうな忠敬の像がある。右手に持っているのは、方位磁石を乗せた「わんか羅針」と呼んだつえで、つえが傾いても磁石が水平を保てるようになっている。地球1周に匹敵する距離を歩いたとされる健脚にあやかって、元気に取材を続けたいと念じた。


 富岡八幡宮は約400年の歴史を誇る。毎年8月の深川八幡祭りが「水かけ祭り」として親しまれている他、相撲と縁が深いことでも知られている。1684年から約100年間、勧進相撲が開催されて現在の大相撲の礎となった。


 境内には相撲にまつわる見どころがずらり。1900年に建立され、現役の照ノ富士までの歴代横綱と、伝説的な強豪大関雷電を顕彰する「横綱力士碑」は堂々たる大きさで、高さ3・5メートル、幅3メートルで重さは何と20トンもある。


 歴代大関を顕彰する「大関力士碑」や、千代の富士、白鵬ら6人の名を刻んだ「超五十連勝力士碑」などの石碑も。「巨人力士手形足形碑」に、自分の手を合わせて比べてみるのも楽しい。 


 【メモ】国登録有形文化財である旧東京市深川食堂の建物を改修した「深川東京モダン館」は、江東区の観光・文化を発信する拠点になっている。

(c)KYODONEWS

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