2023.09.21 08:25
山崎佳蓮（工科大）女子板飛び込み５位 かごしま国体
【成年女子板飛び込み】山崎佳蓮の最終５本目。５１・８０点を出し５位に浮上（鹿児島市鴨池公園プール＝森本敦士撮影）
国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」は２０日、鹿児島市鴨池公園プールで会期前競技の水泳２種目が行われ、県勢では成年女子板飛び込みの山崎佳蓮（高知工科大）が５位に入った。
意地の演技 表彰台肉薄
パリ五輪につながる世界選手権への切符を懸けて臨んだ、今月初めの日本選手権には高飛び込みで出場した山崎。板飛び込みには重点を置いていないこともあり、試合前には「表彰台は厳しいかも」と話していた。
それでも、世界選手権高飛び込み代表で、この日３位に入った金戸（東京）に６・９０点差まで詰め寄っての５位。「チャンスはあったので、この順位は悔しい」とは言うものの、意地を見せた。
宙返りで回りすぎて入水が乱れるなどして、２本目で４２・００点、３本目で３９・１５点と苦しみ、一時は８位入賞すら危ぶまれる位置に後退。しかし「思い切っていこう」と臨んだ最終５本目の後ろ宙返り２回半抱え型を５１・８０点でまとめ、５位まで順位を上げてフィニッシュした。
瓶子勇治郎コーチも「失敗した部分はあったが、悪いなりに形はつくれた」と評価。「次の目標は来年の日本選手権優勝」という山崎。高、板とも表彰台まであと一歩だった今大会の結果を踏まえ、この冬は持っている技一つ一つの安定度を上げていく。（井上太郎）
