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2023.09.19 16:09

脱炭素燃料、耐久レースで評価 市販車還元へ開発加速

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 合成燃料を使用したトヨタの車両=3日、栃木県茂木町

 国内自動車大手各社が脱炭素燃料車の技術開発を加速している。水素と二酸化炭素(CO2)による合成燃料や生物由来のバイオディーゼル燃料などを使用した車両を続々と耐久レースに投入。レースを通じて性能を評価し、市販車に技術を還元する狙いだ。


 脱炭素燃料は走行時にCO2を排出するが、燃料を作る段階で大気中のCO2を回収する。自動車業界では、脱炭素化への対応は電気自動車(EV)が主流になりつつあるが、脱炭素燃料を使えば、エンジン車でもCO2排出量を実質ゼロにすることが可能となる。


 トヨタ自動車は昨年から、合成燃料を使用した車両でレースに参戦している。今年7月には燃料メーカーなどと連携して改良した燃料を投入し、エンジンへの負担を軽減した。加えて今年は液体水素を燃料とする水素エンジン車も投入し、レースを完走。今後は車体の軽量化や水素の充填スピードなど、実用化に向け改善を進めていく。


 トヨタの担当者は昨年の経験を生かし「今年はさらに次のステップとして、将来の車を一層意識した車造りをしている」と話す。

(c)KYODONEWS

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