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2023.09.09 16:26

保護者対応を苦に教員自殺相次ぐ 韓国、受験戦争も背景

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 国会前で開かれた集会で、教育現場の正常化を訴える教員ら=4日、ソウル(共同)

 【ソウル共同】韓国で、学校側に理不尽な要求をする保護者「モンスターペアレント」への対応を苦にした教員の自殺が相次ぎ、社会問題となっている。各地で教育現場の正常化を求めてデモが起きるなど不満が噴出。苛烈な受験戦争のプレッシャーも背景にある。政府は教員の指導権限強化に乗り出したが、専門家は「対立の解決にはならない」と指摘する。


 ソウルの国会前で4日、全国から集まった教員約5万人(主催者発表)が「生存権を保障しろ」と気勢を上げた。保護者の過剰な抗議に悩んでいた20代のソウルの小学校教員が校内で死亡しているのが見つかってから四十九日となる日で、参加者は「人ごとではない」と嘆いた。


 高校の女性教員はこの集会で、子どもの内申書に納得できない保護者からのクレームが絶えないと明かした。児童福祉法では児童虐待を通報されると停職など即処分対象になるため、これを利用して脅迫されることがあるという。


 政府は4月、いじめなどの校内暴力で処分された記録を大学入試の選考に反映させる方針を発表した。

(c)KYODONEWS

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