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2023.09.07 08:40

デニム端材を紙のメモ帳に じぃんず工房大方(高知県黒潮町)商品化

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デニムからできた紙とメモ帳を手にPRする松田和司社長(黒潮町の「じぃんず工房大方」)

デニムからできた紙とメモ帳を手にPRする松田和司社長(黒潮町の「じぃんず工房大方」)

 黒潮町下田の口のジーンズ製造会社「じぃんず工房大方」が、高知県紙産業技術センター(いの町)などと協力し、デニム生地の端材を原料に使った紙のメモ帳を商品化した。同社の松田和司社長(56)は「エコに共感する方に使ってほしい」とPRしている。

 同社は月に約8トンのデニム生地を使用。「『もったいない』が会社のモットー」(松田社長)といい、これまでにもジーンズ用に切り出した後の端材からバッグやコースターなどの小物を製造してきた。しかし、それらにも使えない切れ端が毎月約2トンあり、焼却処分していたという。

 一方、同センターは以前から「廃棄衣類等の繊維くずを活用した紙の開発」を研究しており、1年ほど前に端材の紙製品化を同社に提案。いの町の製紙会社、モリシカの協力を得て開発に取り組んだ。

 完成した紙は、デニムをほぐした綿繊維50%と、木材パルプ50%を混合。和紙のような手触りで、デニム由来の淡い青が特徴的な仕上がりとなった。

 松田社長は「原料費はゼロだが製造コストがかかり、処分した方が安い」と吐露。それでも「端材を活用することで、社のモットーを完全に達成できる」とうれしそうに話していた。

 メモ帳は1冊50枚つづりで、大(18×13センチ、990円)、中(14×10センチ、770円)の2種類。黒潮町のじぃんず工房大方が直営する同町の店舗「シャロットファーム」と、高知市小倉町のフジグラン葛島内店舗で10月から販売する。問い合わせは同社(0880・43・0021)へ。(川田樹希)

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