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2023.08.28 17:13

男闘呼組が35年の活動に幕 感謝し晴れやかに解散

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 日本武道館での最後のライブを行った男闘呼組のメンバー。左から岡本健一、高橋和也、前田耕陽、成田昭次(☆(○の中に小文字のC)AKI SANTIN)

 ロックバンド「男闘呼組」が35年の活動に幕を下ろした。1988年にデビュー、93年に休止した活動を昨年再開。全国ツアーを締めくくる日本武道館(東京)での4公演に続き、日比谷公園大音楽堂(同)でのアンコール公演を終え解散した。


 武道館公演の最終日は、ヒット曲「TIMEZONE」で開幕。前奏が流れると観客は総立ちになり、一気に会場が熱を帯びた。アイドルとして人気を集めていた当時の楽曲が、厚みと力強さを増してよみがえった。


 高橋和也、岡本健一、成田昭次が代わる代わるフロントマンとなり、立ち位置も入れ替わる。パワフルな高橋、しなやかな岡本、セクシーな成田と、三者三様の声質が歌に奥行きを与える。間奏も聞かせる。高橋のベース、華やかに刻む岡本のリズムギターに支えられ、艶っぽい成田のリードギターが躍動する。


 後方から3人を見守るキーボードの前田耕陽も「REIKO」では、楽器を手に前に出てリードボーカルを務めた。華と技を兼ね備えた4人ならではのスタイルで、観客を魅了した。


 シャープな照明や特殊効果の炎の演出で映画「ロックよ、静かに流れよ」の主題歌や、かつて自作した楽曲も披露。デビュー曲「DAYBREAK」は会場が一体となって大合唱し、すがすがしく解散へと送り出した。


 4人はスーツ姿でアンコールに登場。成田は「僕たちが10代の頃から、50代になっても応援し続けてくれたことが、奇跡を現実に変えた」と涙しながら3人とハグし、前田は「僕ら4人と皆さんとの絆は強いものと感じることができた」とファンに感謝を伝えた。


 岡本は「この先、健康が一番であることを心から願っています」と笑顔。高橋は「男闘呼組の活動の全てが終わります。俺たちのこの姿を最後まで見守ってくださってありがとうございました」と晴れやかな表情を見せた。

(c)KYODONEWS

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