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2023.08.06 05:31

核抑止は破綻、脱却求める 戦後78年、広島の平和記念式典

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 広島市の平和記念公園。奥は原爆資料館=2023年5月

 広島は6日、米軍による原爆投下から78年の「原爆の日」となり、広島市の平和記念公園では「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が営まれた。約5万人が参列、投下時刻の午前8時15分に黙とうした。松井一実市長は平和宣言で、先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)の核軍縮文書「広島ビジョン」が肯定した核抑止論について「破綻していることを直視し、為政者に脱却を促すことが重要だ」と指摘。対話を通じた安全保障体制の構築へ踏み出すよう強く求めた。


 被爆地の代表として、岸田文雄首相が描く、核抑止論を前提とした「核兵器なき世界」への道筋に異を唱えたものだ。


 松井氏は日本政府に、核保有国と非保有国の橋渡し役を果たしてほしいと要望。一刻も早く核兵器禁止条約の締約国となることや11月の第2回締約国会議にオブザーバー参加することも求めた。


 岸田氏はあいさつで広島ビジョンの意義を強調し「唯一の戦争被爆国として核なき世界の実現に向けた努力をたゆまず続ける」と述べた。核禁止条約には触れなかった。

(c)KYODONEWS

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