2023.07.31 16:19
市川猿之助被告を保釈 地裁認める、保証金を納付
市川猿之助被告
東京地裁は31日、両親に向精神薬を服用させ、自殺を手助けしたとして、自殺ほう助の罪で起訴された歌舞伎俳優市川猿之助(本名喜熨斗孝彦)被告(47)の保釈を認める決定をした。保釈保証金は500万円で即日納付。勾留先の警視庁原宿署から31日夜に保釈された。
検察側は決定を不服として準抗告したが、地裁は退けた。起訴された28日、弁護人が保釈請求していた。
多くの報道陣が詰めかけた原宿署から姿を見せた猿之助被告は黒のスーツとネクタイを身に着け、無言で報道陣に頭を下げた。署の建物に向かっても一礼し、そのまま車に乗り込み、署を後にした。
所属事務所は31日、公式サイトで「公判の推移を見守っていく」とするコメントを発表した。
起訴状によると、猿之助被告は東京都目黒区の自宅で5月17日、父親で歌舞伎俳優の市川段四郎(本名喜熨斗弘之)さん(76)と、母喜熨斗延子さん(75)に向精神薬を服用させて17~18日に死亡させ、自殺を手助けしたとしている。