比政府、無法状態宣言を解除　ミンダナオ島、治安改善

2023.07.27 20:44

比政府、無法状態宣言を解除　ミンダナオ島、治安改善

高知新聞社

　【マニラ共同】フィリピン大統領府は２７日、イスラム過激派のテロを受けて２０１６年９月にドゥテルテ前大統領が南部ミンダナオ島に出した「無法状態宣言」を解除したと発表した。治安状況が大幅に改善したとしており、荒廃した地域の経済活性化につながると期待している。ベルサミン官房長官が２５日付で解除の文書に署名した。

　ミンダナオ島では政府軍と、独立を目指すイスラム勢力が４０年以上、戦闘を続けてきた。日本は和平を積極仲介。モロ・イスラム解放戦線（ＭＩＬＦ）は１４年、武装解除と自治政府樹立で合意し、１９年に暫定政府が発足した。２５年の自治政府樹立を目指している。

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