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2023.07.25 17:50

神田伯山、講談界への貢献度「絶大」 名作ゆかりの場所訪ね新著発売

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 記者会見でポーズを取る神田伯山=東京都新宿区

 “いまチケットが最も取れない講談師”として大人気の神田伯山が新著「講談放浪記」(講談社、1760円)の発売を記念し、東京・新宿末広亭で記者会見した。


 名作講談の舞台となったゆかりの場所を訪ねて、物語としての魅力を紹介。師匠である人間国宝の神田松鯉との対談も収録している。「講談の入り口を広げることを重要視してきたので、また一つそのための本ができたと思う」と胸を張った。


 伯山はテレビやラジオでも活躍。自身の講談界への貢献度を問われると「絶大だと思う。とんでもないレベル」と笑わせつつ「運や巡り合わせで僕がそういう役割をしているだけであって、師匠や先輩、後輩たちが一丸となってやっている。人間は役割をやらないと業界が潤わない」と力説した。


 出版にまつわる苦労について「『講釈師 見てきたような うそをつき』という言葉があるけれど、うちの師匠は『講釈師 見てきた上で うそをつき』とよく言っている。講談は歴史を扱うので現場に足を運ばないといけませんが、現地に行くのが大変だった」と振り返った。一方で「聞き書きで、しゃべっているだけなので楽でしたね。弟子に書かせるイエス・キリスト方式」と毒をまぶすのも忘れない。


 印象に残った場所として、曲垣平九郎が馬で石段を駆け上る「出世の春駒」の舞台である愛宕山(東京都港区)を挙げた。「行ってみると断崖絶壁でびっくりするんですよ。あの現場に行ってから講談を聞くと話が好きになるし、頭に入ってくるんじゃないかな」とお薦めした。

(c)KYODONEWS

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