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2023.07.20 14:53

【東京ウオッチ】傑作バレエ、世界一線の日本人ダンサーが魅せる―吉山シャールルイさん、ローラン・プティのガラ公演で いまのTokyoをつかむイベント情報(22日~31日)

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 「ローラン・プティ オマージュ『INFINITY プレミアム・バレエ・ガラ 2023』」でプティの傑作「アルルの女」の主人公を演じる、スイスのチューリヒ・バレエ最高位ダンサーの吉山シャールルイさん((C)Yumiko Inoue)(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント


 【31日(月)】


 ▽「ローラン・プティ オマージュ『INFINITY プレミアム・バレエ・ガラ 2023』」(19時、新宿区・新宿文化センター)


 バレエ界の巨匠でフランスの振付家の故ローラン・プティさんに敬意をささげる公演が、新宿で開催される。国内外の第一線級の日本人ダンサーが集結、プティ作品を中心に古典から現代バレエまで披露する。


 スイスのチューリヒ・バレエ最高位ダンサーの吉山シャールルイさんがプティの傑作「アルルの女」の主人公を演じるのも話題だ。静岡出身でフランス人の父と日本人の母を持つ。15歳でバレエ留学のため渡英し、2007年ローザンヌ国際バレエコンクールでコンテンポラリー賞を受賞。16年に米国の名門ヒューストン・バレエのプリンシパルに昇格した。


 本公演の稽古場では、アルルの闘牛場で見た女に引かれた男の繊細と狂気を表す難しさを感じているという。芸術監督は元バレエダンサーで俳優の草刈民代さん。吉山さんは「草刈さんのような熱意で踊り手に接する芸術監督は世界でもまれ」「これほどのレベルの日本人ダンサーたちが集まる機会はめったにない。最高の舞台になると思う」と話した。29日13時、17時に富山・オーバード・ホールでも上演。



 ○そのほかのお薦めイベント


 【22日(土)】


 ▽「企画展『テート美術館展 光 ―ターナー、印象派から現代へ』」(~10月2日、港区・国立新美術館)


 ロンドンのテート・ブリテンなど四つの国立美術館を運営する「TATE(テート)」。このテート所蔵の7万7千点を超えるコレクションから「光」をテーマに厳選した約120点を紹介する展覧会が、六本木で開催されている。2021年から上海、ソウル、メルボルンなどを巡回、最終会場の日本では約100点が初公開となる。


 18世紀末から現代までの作家たちの光に関わる作品を「自然の光」「室内の光」といったテーマで紹介。「光の画家」と呼ばれた19世紀のターナーの代表作「湖に沈む夕日」は必見だ。20世紀のカンディンスキーの抽象画、草間弥生さんの立体作品なども展示。多様なアートが時代を超えて対話するような構成も特徴だ。


 テートのアシスタント・キュレーターのマシュー・ワッツさんは「美術の重要なテーマである“光”と直接コンタクトを取ってもらいたい」と話した。10月26日から大阪中之島美術館でも開催。


 ▽ケリス・ウィン・エヴァンス個展(~2024年1月8日、渋谷区・エスパス ルイ・ヴィトン東京、入場無料)


 現代アートの豊富なコレクションを所蔵する「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」が、英国を代表するアーティスト、ケリス・ウィン・エヴァンスさんの個展を表参道で開催している。


 1958年にウェールズに生まれ、ウェールズ語と英語の多言語環境の中で育った。そのため、言語の表現や対話をテーマにした作品が多い。


 90年代以降、哲学や音楽、天文学などの分野を背景に、光や音などの非物質的な素材を使って作品を制作。中でもネオンを使用したインスタレーションが知られる。


 今回も、大型作品「Sentiment」などを通して、詩の一節やテキストの内容をネオンや光の点滅などで表現。受け取る人の心の状態により、発信した言葉の解釈が左右されることを示している。「思考は直線的には届かない」というコミュニケーションの在り方や難しさを、作品を通して考える機会となる。


 ▽「アウトドアで日本酒を楽しむ」(~28日、港区・東京ミッドタウン)


 「アウトドアで日本酒を楽しむ」をコンセプトにしたイベントが、都心の赤坂で開かれている。


 新潟県長岡市の朝日酒造と東京ミッドタウンによるコラボレーション。緑に囲まれた屋外ラウンジ「MIDPARK LOUNGE(ミッドパークラウンジ)」で、懐の深い味わいが特長の「久保田 雪峰」、軽やかな爽快感がある「久保田 スパークリング」を提供している。家族連れのために、タコスパーティーが楽しめるセットやハーブやスパイスを使用したオリジナル料理も用意。


 朝日酒造の広報担当の小嶋基成さんは「若い人にとって日本酒初体験の場になれば。家族との交流で記憶に残る一杯になると思う」と話した。


 ▽「実証実験 アンドロイドI(アイ)と対話してみよう!」(~23日、江東区・日本科学未来館、参加者は小学4年生以上、22日は14時、23日は10時、13時開催)


 対話アンドロイドを用い、ロボットと人間が協働する実験を行うイベントが、江東区の日本科学未来館で行われる。


 「旅行」という共通の趣味を持つという設定のもと、参加者は人間にそっくりなアンドロイド「I(アイ)」と会場で話す。今までに行った旅行先でよかった場所について、アンドロイドIと雑談しながらコミュニケーションをとっていく。


 対話ロボットが活躍するような未来を、一緒につくっていくことができる催しとなる。

(c)KYODONEWS

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