2023.07.12 10:54
北朝鮮ICBM発射、74分飛行 過去最長、ロフテッド軌道か
首相官邸に入る松野官房長官(中央)=12日午前
【ソウル共同】日本政府は12日、北朝鮮が平壌付近から同日午前9時59分ごろ、大陸間弾道ミサイル(ICBM)1発を発射したと明らかにした。約74分間飛行し、午前11時13分ごろ北海道・奥尻島の西方約250キロの日本海に落下したと推定した。2022年3月に高角度のロフテッド軌道でICBMを発射した際の飛行時間71分を上回り、過去最長。
北朝鮮の弾道ミサイル発射は6月15日に短距離ミサイル2発を発射し、石川県沖の日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下させて以来。被害情報は確認されていない。
松野官房長官は12日の記者会見で、ロフテッド軌道で発射されたと考えられると述べた。飛行距離は約千キロ、最高高度は6千キロを超えると推定されるとした。自衛隊による破壊措置は実施されなかった。
「地域と国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できない」と非難、北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に厳重に抗議したと明らかにした。米韓両国など国際社会と連携して情報収集と分析、警戒監視に全力を挙げるとした。