建設石綿、１２社に賠償命令　９億４千万円、大阪地裁

2023.06.30 15:32

建設石綿、１２社に賠償命令　９億４千万円、大阪地裁

高知新聞社

　建設アスベスト訴訟の判決で大阪地裁に向かう原告団＝３０日午後

　建設現場でアスベスト（石綿）を吸い込んで肺がんや中皮腫などを患ったとして、元労働者や遺族ら２０都道府県の計１２９人が建材メーカー２１社に計約２６億６７００万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁（石丸将利裁判長）は３０日、うち１２社に対し、１０４人に計約９億４２９０万円を支払うよう命じた。国との訴訟は和解が成立し、終結している。

　建設アスベストを巡る大阪訴訟の第２陣、３陣提訴（２０１６年９月～２１年１０月）に対する判決。メーカー側は「自社の建材による影響ではない」と請求棄却などを求めて争っていた。

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