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2023.06.24 05:16

「教員の威圧的指導」を認定 東京、中1自殺で第三者委

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 2017年に私立城北中(東京都板橋区)の1年男子生徒が自殺し、学校側が設置した第三者委員会が「教員の威圧的な指導が要因と推定される」との報告書をまとめていたことが分かった。生徒の父加藤健三さん(51)=埼玉県和光市=が24日までに明らかにした。加藤さんは「教員や学校関係者に問題点を知ってもらい、悲劇を繰り返さないでほしい」と話している。


 亡くなったのは長男碧さん=当時(13)。水泳部に所属し、17年12月26日に冬休み講習で登校した後、学校近くの駅で電車に飛び込んだ。


 報告書によると、近隣ゲームセンターの客から、紛失した現金を生徒に取られた可能性があるとの苦情が同25日に学校に寄せられた。水泳部顧問らは、証拠がないのに碧さんの校内での発言内容から関与を疑い、翌26日に2回の聞き取り調査を実施。計二十数分の調査で碧さんは関与を否定し、その後に死亡した。


 第三者委は、顧問ら教員が「自白」させるために「防犯カメラ映像をチェックできる」とうその説明を加え、厳しい処分を予告したと認定。複数回の聞き取りを行う必要性が乏しく、威圧的な態度で不適切だったとして「教育的指導というより、犯人を捜すかのような手法」と批判した。実際に碧さんが苦情の件に関与したかどうかは確認できていない。

(c)KYODONEWS

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